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aquangoissant

雑記。

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捨てなきゃいけないもの。

201306302
私はモノを捨てるのが苦手なんだけれど、形あるもの、いつかは捨てなきゃいけない。
だから撮影をしてから捨てる、ということが増えた。

このフォークもそう。

去年私がベルギーとオランダにいったとき、だいたい1週間ぐらいだったんだけれど、最初に降りたったブリュッセルで困ったことがあった。食べ物買ったのに、食べるための道具がない!

結局駅の中にあるファストフードを練り歩いて、カゴにおいてあるフォークだけを取って、ホテルにもどった。もうその日は夜中で、あんまり外も出歩けないような時間。あんなに助かった!なんて思ったこともなかった。なにせ私が泊まったところは治安がよさそうなところじゃなかったからだ。大通りですら車しか通らず、暗くて怖い。見かける人たちもはっきりいって白人でもない、ジャンパーをきて集団で溜まっている人たち。人種差別って言われたらそれまでだけど、たいてい危険に見える。職についてるとは思えないのだ。

そんななかで、このフォークは大きな役割を果たす。私の旅の中で。ブリュッセルでもその後のオランダまで、毎日ずっと私はスーパーか駅のキオスクで買ったものを食べてて、一人だからレストランなんかにも入れず、ひっそりとご飯を食べてたのだった。言葉が話せないから怖くてレストランに入れない、ではない。なにやらヨーロッパでのレストランってだれかと共にご飯を食べていて、一人で食事してるって風景を特にみないのだ。あんなに入りづらいものはない。しかもアジア人だし。ましてやアムステルダムは夜外出が不可能なぐらい危険な場所である。法律ではソフトドラッグが許されてるから、ラリってる人たちばっかりだしね。


どこへいってもこのフォークと一緒だったもんだから、帰りにアムステルダムを発つときに、このフォークを捨てるのは勇気がいった。でも日本にこの思い出を持ち帰ったところで、プラスチックのフォークでご飯を食べるかと言ったら食べないだろう。どうせ旅行バッグに眠らせて、あのときは~とか思ってもそのままだ。いっそのことここでお別れをしなければなるまい…。そう考えて、最後数枚写真におさめて、お別れをして帰国した。いまフォルダを開いて、私はこのフォークのことを思い出す。「あぁ、本当にこの子は私を助けてくれたな」って。ブリュッセルの夜にであった、このフォークを忘れない。忘れられることはないだろう。


一人で食事をするのは非常にさびしいものだ。それを楽しむのも普通にあるけど、ホテルで一人で旅をして、ご飯をたべるのに話す相手もいない。言葉も不安定な中で過ごす時間ではかなりの緊張をはりめぐらすもので、そこで私を支えてくれるというものは、こうして「助かった」というアイテム一つ一つにでてくるのだ。


人にはこの写真の意味なんてわかんないはずだ。構図がどうのとかじゃないし…。それに高級なものでもない。「あっそう」程度のものだ。でも私にはこの旅に欠かせないもので、私を助けてくれた重要なモノであって、かけがえのないパートナーだった。だから記しておく、感謝の意をこめて。


ありがとうフォーク。
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